現代思想入門 / 千葉雅也
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読み終わった後、「哲学は生活を助けてくれる」と思った本です。
とにかく丁寧に書かれています。無学な、でも興味関心だけはある読者の僕を置いてけぼりにしない、細やかに気配りされた構成と語り口。内容を全部理解する必要はない、とハッキリ書かれてあるのも助かります。
この本は、哲学を学ぶために読むというよりは、「生きづらさを感じている」「ずっと悩んでいることがある」という人にこそ読んで頂きたいです。悩みへの答えが書かれているのではなく、悩みそれ自体との向き合い方や、自分自身に対する見方などを変えるヒントが見つかるはずです。少なくとも僕はそうでした。
哲学者たちは皆、「社会ってこうあるべきじゃない?」「人間ってこうあるべきなんじゃない?」という投げかけを人生を賭けて行ってきていて、その集積の上に僕たちは立っているのだと思います。
ですのでそれを享受するには、それ相応の技術や時間が求められます。そのためにあるのが本書だと感じました。
この本を通じて、哲学の世界への扉を開いた僕は、またさらに本屋さんに行くことが楽しくなったのでした。
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千葉 雅也 (チバ マサヤ) (著/文)
一九七八年、栃木県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。専門は哲学・表象文化論。立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。著書に『動きすぎてはいけない』(河出文庫、第四回紀伊國屋じんぶん大賞、第五回表象文化論学会賞)、『ツイッター哲学』(河出文庫)、『勉強の哲学』(文春文庫)、『思弁的実在論と現代について』(青土社)、『意味がない無意味』(河出書房新社)、『デッドライン』(新潮社、第四一回野間文芸新人賞)、『ライティングの哲学』(共著、星海社新書)、『オーバーヒート』(新潮社、「オーバーヒート」第一六五回芥川賞候補、「マジックミラー」第四五回川端康成文学賞)など。
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出版社:講談社
サイズ:新書判 248ページ
発行日:2022/03/20
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