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文化人類学者の松村圭一郎さんが、故郷・熊本の、ふつうの人々が経験してきた歴史を掘り下げ、まとめた一冊です。
僕は本屋さんでこの本と出会い、冒頭の次の書き出しを読んで、すぐに買うことを決めました。
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これまでの事業の信用あればこそ、人さまが名を重うしてくるる。
我がふところは損をしても、事業の恥はぜったいに残しとらん。
人は一代名は末代、信用仕事じゃこれは
(石牟礼道子『椿の海の樹』河出文庫 216ページ)
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明るく、希望の光のようなこの言葉は、その後に続く「水俣病」に関する、心を締めつけられるような記述を読み進める中で、松明のような、お守りのような役割を担っていると感じます。
小学校で習った「公害病」としての水俣病が、大人になった今、全く違う意味を含んでいることに、本書を通じて気づかされました。
そして、水俣病は決して終わった過去のものではなく、今も続いているのだということも。
この本は、決して、苦しく思いだけの本ではありません。
「人の尊厳とは何か」という問いに、真正面から人生をかけて応えようとしてきた人たちの、愛の記録でもあると思うのです。
……
松村圭一郎(著)
1975年熊本生まれ。岡山大学文学部准教授。専門は文化人類学。所有と分配、海外出稼ぎ、市場と国家の関係などについて研究。著書に『うしろめたさの人類学』(第七二回毎日出版文化賞特別賞)、『くらしのアナキズム』(以上、ミシマ社)、『はみだしの人類学』(NHK出版)、『これからの大学』(春秋社)など、共編著に『文化人類学の思考法』(世界思想社)、『働くことの人類学』(黒鳥社)。
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出版社:ミシマ社
サイズ:四六変型判 縦178mm 横130mm 208ページ 並製
発行日:2023.1.20
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