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恋と退屈 / 峯田 和伸

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「峯田くんは将来何になりたい?」僕は少し困っちゃったけど、彼女に嘘はつけないと思ってちゃんと答えたよ。バンドをやりたい、って。歌をずっと歌っていきたい、って。綾子ちゃんは笑ってくれた。そして「きっと峯田くんだったら、何とかなるんじゃないかな」って言った。

— 本書より

......

【店主のひとこと】

銀杏BOYZの峯田さんが、結成直後から書いていたブログ記事をまとめた本です。
大学生だった僕は、ガラケーでリアルタイムでこのブログを読んでいました。ファーストアルバムが出来上がっていく様子や、彼が好きな音楽や映画の話が楽しみでしょうがなかったのをよく覚えています。
僕は、普段の人付き合いをしている自分とは違う、また別の自分を、音楽や本の中に住まわせていて、特に10代〜20代は、よく音楽の中に逃げ込んでいました。
峯田さんがブログを更新するたびに、毎回すごい量のコメントがついていて、それを読む限り、僕と同じような人たちの溜まり場になっていた気がします。

大学では部活動に励んでいた僕は、あまりプライベートな時間を持つことができなかったので、一人になるとよくイヤホンをして銀杏BOYZを聴いていました。僕にとっては息抜きというか、自分という人間のバランスをとるための時間でした。「こういう俺も忘れないでね」という内側にいる、普段は隠しているもう一人の自分を、守ろうとしていたんだと思います。

同じ頃、もう一つだけ楽しみにしているブログがありました。自分と同い歳くらいの男の子が書いてると思われる音楽ブログ。確かThe Get Up Kids繋がりでたどり着いたブログで、90~00'sのエモを中心に書かれていて、Cap'n Jazzとか、bluebeardなんかも、このブログで知りました。どこの誰だかわからないけれど、すごく暗くて、でも音楽が好きなのがよくわかって、勝手に「同類」だと思って読んでいました。
その後、僕は卒部して、初めてバンドを組むことになったのと同時に、いつの間にか読まなくなってしまったあのブログ。彼は今どうしてるんだろうか。この本を読むと、あのブログのことを一緒に思い出します。

......

出版社:河出書房新社
サイズ:文庫 496ページ
発行日:2010/01/30

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